2010/09/27

福岡に流入する動き

釜山の人たちが旅する福岡。中国の人たちが旅する福岡。観光庁が整備する福岡。この福岡へ流れる動きを四国へフェリーで促すのもイイ。宇和島運輸という現在は宇和島路線が無い運輸会社が大分と愛媛を結ぶフェリーを運行している。

福岡に多くの外国人が訪れているのだから、福岡から全方位にその流入する動きを例えば四国や九州南部へ促すようなパワーがあれば各地域が繋がって、活発になって、充実するかな。

2010/09/25

九州でマルシェが勃発中

九州が最近、マルシェ化してるニュース。九州の各地でマルシェを開催。市場じゃなくて、マルシェ。なんでマルシェなのか気になる。

まずは福岡の「ふくおかマルシェ」。これは野菜、果物、加工品などを販売するマルシェ。

宮崎の日南では「マルシェ・ジャポン・キャラバン」。これも「ふくおかマルシェ」に似てる。(このリンクは映像)

続いて大分の「おひさまマルシェ」。これも農産物のマルシェ。

そして佐賀の「BOOKマルシェ佐賀」。これは本のマルシェ。

なんで市場じゃなくてマルシェなんだろう?

もし九州のマルシェ関係者がフランスを意識しているなら(してないはずが無い!)「マルシェ・キュウシュウ・キャラバン」として九州選抜の品を選び、フランスの各都市のマルシェに参加して「九州」を知ってもらうフランスツアーを行うのも面白いと思った。

2010/09/22

ハイレベル農産物供給島、九州

九州の食は、どこへ向かうのか?

熊本の酪農業者は、国内での牛乳の消費量が落ち込んだので2007年から香港へ「新鮮で安心・安全」という売り込みで輸出を始め、2008年に台湾、そして2009年に上海へと輸出先を拡大している。中国で有害物質が牛乳に混在している事件が発生後、注文が殺到したようで熊本の牛乳は「安全」だと認識されている。

そしてJA熊本市は世界初の生傷センサーを導入し、ミカンの品質向上を目指している。

熊本の県産牛「あか牛」を首都圏の消費者に知ってもらおうとしているニュースを見たけれど、熊本の酪農業者が中華圏へ目を向けたように、中華圏へアピールするのが長期的に見てより効果的な気がした。

中華圏に近い九州が「安心、安全、高品質な農産物」を生み出す場所として特化していくのも合理的だと思う。

九州が韓国と繋がったら?

日本、韓国、中国がトンネルで結ばれるかもしれないというニュース。より現実性のあるニュースは、福岡市と釜山のより緊密な関係を目指すというもの。

九州は、もうムチャクチャ変化すると思う。

例えば高校の授業が1時間目が北京語で、2時間目がハングルで、3時間目が広東語で、4時間目が国際技能オリンピックに向けての練習とか。

九州ご当地グランプリナンバーワンは?

答えは佐賀の伊万里牛ハンバーグ。「月イチ」の勉強会が去年の2位から今年のグランプリに導いたみたいで、どうやら佐賀には食文化に貪欲な人達がいる気がした。

そしてこのランキング10位の「ありたどり唐揚げ」という放し飼いの環境で育った鶏を使用した佐賀・有田のご当地料理も県外からも購入する人がいる品。伊万里にしても、有田にしても陶器で有名で、器に加えて食でも知られる場所になっている。

「ありたどり唐揚げ」の10位に続いて、11位は佐賀の呼子の「イカ活造り定食」。呼子は、イカで有名な場所。2010年4月「呼子台場みなとプラザ」という新鮮な魚介類、野菜、果物を販売する直売所がオープンした。

また佐賀のご当地グルメに「シシリアンライス」というものがあり、これを「はなまるマーケット」が紹介。このシシリアンライスは、長崎にあるトルコライスの影響を受けているらしい。

そして佐賀の人が食へ対してどれだけ貪欲なんだ!と感じさせるエピソードがある。それは江戸時代に外国から伝わった菓子を現代に復刻させた話。佐賀市の和菓子屋が江戸時代のポルトガル伝来の南蛮菓子を4年間費やして復刻し「肥前ケシアド」という名前で、去年の9月に販売を開始し、週に2千個焼き上げるほどの人気商品として現代に南蛮菓子を復活させた。

実はこの復刻へ向けて試作を繰り返す4年間は、全体のプロセスからすれば終盤だったのかもしれない。というのも製作するために、まず当時の作り方を理解する必要があった。佐賀市の和菓子屋「鶴屋」は、代々伝わる18世紀半ばからの南蛮菓子の製法書を解読するために10年間費やしている。製作に試行錯誤する4年間というスパンに驚いていたが、そもそも製法書を解読するのに、実は10年という歳月があった。

この鶴屋は1639年頃に創業した和菓子屋で丸ボーロが有名。ここの2代目が1680年頃に長崎の出島でオランダ人から学び、佐賀に持ち帰ったという歴史がある。ここにも「トルコライス」と「シシリアンライス」の関係のように、佐賀と長崎の密接な関係がある。

そして九州ご当地でナンバーワンを獲得した伊万里は、特産のブドウと梨を香港へ輸出して、「伊万里ブランド」を香港で広める考えで、伊万里を外へ強く発信し始めている。

佐賀の人たちは、昔から長崎経由で食に関する情報を得たり、南蛮菓子を解読して現代にアレンジを加えたお菓子を復刻したり、使える部分を見抜き、それを自己流で活用する。これはまさにDJ島の伝統だと感じた。ミックスすることは、特別なことじゃなく昔からやっていたことで、今でもその感性が九州に続いている。そして特に佐賀は食のサンプリング能力が高い気がした。

九州は昔から琉球や中国などの多数の経路を通して情報が流入し、それらを伝統的に上手くミックスしてきた島。中国、台湾、朝鮮に近く、また南蛮文化や出島を通じて欧州の「食文化」が入ってきた島だから、諸外国の食情報を蓄積し、アーカイブし、活用してきた。そしてそれらの文化を上手くミックスしてきた。だから南蛮菓子をサンプリングするような「DJ作業」は九州人は得意だと思う。

そしてこれらの佐賀の動向から佐賀は面白くなる気がした。佐賀は、地元を強く意識して、インパクトのあるものを生み出している。

2010/09/17

台北の気になる場所

台北にある「西門紅楼」は映画館、工芸品、デザイン工房、アクセサリー、カフェ、展示スペースなどが集結したところ。ニュースでこの建物の中にある「Creative Boutique」という台湾のクリエイティブ産業のプラットフォームのような場所を拡大するとあった。

台北には誠品書店という面白い本屋があり、この本屋はギャラリーも運営している。そして中国の劉小東というオークションで高値で取引されるような画家の展覧会も開いてたりする。

あと細かい情報ですが、福岡の「福岡アジア美術館」(Liu Xiaodongで検索すれば作品が見れる)が劉小東のかなり初期の作品を所蔵してます。この福岡の美術館は当時からこの画家に注目していたのか?

とにかく台北は面白い場所にこれからもなりそう。

2010/09/15

人民元の俊敏性

人民元は2010年6月19日の米ドルとのペッグ制を放棄以降、約3ヶ月の間にドルに対して1.18%上昇。そして中国人民銀行が設定する基準値が2005年7月の元切り上げ後の最高値に達した模様。9月13日に基準値が初めて6.75元台に設定されたが、14日には6.74元台を無視し、一気に6.73元台に上昇。

人民元は俊敏に動いている。

チャイナエアラインが好調な理由

航空連合のスカイチームに加盟する台湾のチャイナエアラインが中国本土への新たなフライトにより売上を伸ばしている。

2010/09/14

生活の根っこからの宮崎おこし

安全かつ、美味しいものがある場所に人は行く。読売新聞の連載の「宮崎おこし」は、地域を盛り上げようとする宮崎の人々を取材している。この中には、地産地消のシステムを作った人、サーフィンの環境を整える人、県産の有機・無農薬野菜を宅配する人、古民家を活用する人などが紹介されている。地域が活性化するには、「食生活」の充実と安心が欠かせないと思った。

宮崎は口蹄疫の被害により、「食生活」へ対して強い意識が生まれ「食の安全ってそもそも何?」と考え、そして宮崎の人々は、食生活を最も意識する県になると思う。

九州新幹線がバーニーズを呼び込む

バーニーズが日本で5店舗目となるショップを2011年の秋に福岡の天神にオープンさせる。九州新幹線の開通でアジアからの観光客増加を予想してます。これからいろんな業種が福岡に絡んできそうです。

2010/09/08

ケネディタウンのアンティークショップ

香港島のトラムの終点駅があるケネディタウンにオープンして一年半ほどのアンティークショップ「Room」は、天井が高い店内で商品の配置、ディスプレイの仕方が丁寧なショップ。セレクションが幅広く腕時計、壁掛け時計、アクサセリー、コーヒーカップ、グラスといった定番商品もあれば、タイプライター、カメラ、ラケット、やかんなども売られている。またDoug Bartlettというデンマーク出身の絵画も販売している。開店時間は午後2時から夜10時までで火曜日以外はオープン。
これは気に入った!

観察がある漢字

中華圏は漢字に対して数千年の「観察」がある。だから、漢字を変形するときのアプローチ方法が多様で、そして完成度が高い。一方でひらがなを扱うのは苦手だと思う。これらは、香港の昔の広告。