指導者が飽和の壁破る
セブン&アイ・ホールディングス会長 鈴木敏文氏
避難生活を支える欠かせない機能の一つは、生活に寄り添う商品の供給拠点であり、まさに「近くて便利」な機能だと思います。だからこそ、私たちの店舗はライフラインとして、震災復興を通して再認識されたわけです。このような期待に、私たちはたゆまない自己変革によって応え続けなければなりません。これこそ流通事業者の社会的な存在意義なのです。
少子化や過疎化によって行政単位の規模が小さくなると、十分なサービスを住民に提供できなくなります。これからは民間企業が、そうした行政の不足部分を補う役割を果たす場面が増えるのではないでしょうか。
また、生活者のライフステージが変わることでも、新しいニーズが生まれます。人間は常に新しい物やサービスを求め続けるのです。それに対応し続けていけば、事業が行き詰まることはありません。
流通業はお客様の喜ぶ姿をじかに見ることができる産業です。それが醍醐味です。ネット社会の進展に合わせ、自らも一層システム化して新たな便利さを消費者に届ける。それが未来の商人道の役割だと思います。日経より。
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