中国の胡錦濤国家主席とトルクメニスタンのベルドイムハメドフ大統領は23日、北京で会談し、中国への天然ガス供給を大幅に増強する文書に調印した。南シナ海問題など東アジアで孤立感を強める中国はエネルギー取引で相互依存関係にある中央アジアとの連携を強化。勢力圏を「西」に広げ、対中包囲網の回避を狙う。
世界4位の天然ガス埋蔵量を持つトルクメニスタンは、欧州向けだけでなく、アフガニスタン、パキスタン、インドにつなぐ「TAPI」パイプライン構想を持つ。中国としては早めにトルクメニスタンへの関与を強め、ガスを確保しておきたい考えだ。
中国は他の中央アジア諸国への接近も強めている。カザフスタンとは国境の町ホルゴスに共同で自由貿易特区を設定、12月1日に本格稼働の式典を開く。査証なしでヒト・モノ・カネの移動を可能にする試みだ。日経より。
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