セブンイレブンの10月までの1年間の既存店売上高の増加率は前年同期比7%弱に達し、他社と比べても2〜3%ポイント高い。地域の店舗集積を生かした効率物流で、店舗当たりの営業利益も他社の2〜3倍と差を付けた。
セブンイレブンの店舗に足を運ぶとスーパーの特売品並み価格の商品が目につく。「品ぞろえで圧倒的」といわれるこれらプライベートブランドの商品群はヨーカ堂やヨークベニマルなどスーパー部門の出身者が関わって売れ筋を研究、開発する。他のコンビニ大手にはない強みだ。
もともとコンビニは定価販売の高利益率がビジネスモデルだったが、セブン&アイが先導し低価格品も扱う「ミニスーパー」に変身。停滞を打開した。その中核商品がPB。大量の食品や日用品を扱うスーパー部門の後ろ盾があってこそコンビニが従来の殻を破れた。
業態間の交流が少なかった同社だが壁はここへ来て急速に低くなった。
ヨーカ堂は9月から接客力を高めるため百貨店の社員を衣料品売り場に迎えた。昨年秋に西部池袋本店を改装した際にはヨーカ堂の社員が生鮮売り場の品ぞろえに関わった。商品ごとに売れ行きを見ながら次の発注を考えるコンビニの「単品管理」のノウハウは西武の販売テコ入れに生きる。
鈴木会長はグループの成長戦略を問われる度「日々新しい驚きのある売り場を作りたい」と答える。日経より。
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