大手小売業がプライベートブランド商品の品ぞろえの幅を広げる。イオンは来春までに大手メーカー品の半額程度のPB商品を、現在の2.7倍に当たる800品目に増やす。セブン&アイ・ホールディングスは品質を重視した高価格帯のPBを強化する。価格や品質面で独自性を強めて、より広範な顧客層を開拓。「メーカー品の代替品」にとどまらない主力商品としての位置づけを明確にする。
セブン&アイは高価格PB「セブンゴールド」を13年2月までに30品目に拡充する。現在は冷蔵ハンバーグなど6品目のみだが、冷凍食品や菓子類などを増やす。
セブンゴールドは主力PB「セブンプレミアム」より価格が2倍以上高いが、高品質の原料や高級レストランの調理方法を取り入れたのが特徴。セブンーイレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂が販売し、数億円にとどまるゴールドの売上高を14年2月期に100億円以上に伸ばす。
消費者の生活防衛志向を追い風に拡大が続くPB市場。PBは大手メーカー品の対抗製品と位置付けられることが多かったが、小売業のPB生産を請け負うことを成長の糧とするメーカーは増えている。
セブン&アイなどのPBを製造する大手菓子メーカー幹部は「小売り大手は独自に顧客を調査する機能を持ち、我々にない発想が出てくるので付き合って損はない」と話す。日経より。
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