カフェで会議用のスペースを予約し、居心地の良い空間を独占する。コーヒーチェーン、タリーズの消費者の生活スタイルに沿ったサービスに人気が集まっている。
日経の記事によれば、客は、タリーズの店舗に設けられている予約制の会議用のスペースを、利用者が各人ドリンクを一杯ずつ購入すれば、最低で2時間は無料で利用できる。利用者の感想は、「長机もあるし、大声で話せる。気分転換にいい」と。
またこのサービスは、会社を離れて打ち合わせをしたいというビジネスマンの利用を想定していたようで、このサービスを先行導入していた横浜では、カルチャー教室の仲間や出社前に勉強する「朝活」のグループ利用が多いらしい。
この記事を読んで、人々の生活スタイルが変化したんだと実感した。最近よく耳にする、「朝活な人」、「ノマドワーカー」とっては、このようなサービスは有難いはず。 個室で、交通の便が良い場所で人と会える。そして場所代はドリンク代だけ。ちょっとしたプライベートな空間を数時間、仲間と一緒に過ごすことが出来る場は、人々の生活がノマド化している(かどうかわからないけど、正直)時代に求められていると思う。「会議室」は、会社でも自宅でもなく、「カフェ」。これから「カフェ会議」が合理的な選択になるかもしれません。
タリーズにとっては長時間、客が居座れば回転率は落ちるかも知れないけれど、客は、快適な空間スペースが約束されていれば毎回「タリーズ会議室」を選ぶだろうし。チェーン店にも関わらず、消費者目線の親しいサービスを提供するタリーズ。そんなタリーズに、自分は長い間ご無沙汰なので、今度行ってみようかと思ってます。
2011/10/15
2010/11/15
"Scouring the Globe For Emerging Risks" from Bloomberg Businessweek
"Vinay Mistry, a member of the Lloyd's of London Exposure Management team, talks about anticipating risks in some very unusual places
Among emerging natural risks, what are you focusing on?
There's space risks. There is a solar cycle, which is a period of about 11 years. It's the sun having a cycle in terms of how much electromagnetic radiation is emitted. We're entering a period of slightly elevated activity. The peak activity will be seen between 2011 and 2013. Electromagnetic radiation in space could impact satellites, but there are also "on earth" risks to ground stations, in terms of providing electricity for networks or grids that supply power to cities. A widespread, prolonged failure of electricity transmission grids would feel like going back in time to the 17th century."
Among emerging natural risks, what are you focusing on?
There's space risks. There is a solar cycle, which is a period of about 11 years. It's the sun having a cycle in terms of how much electromagnetic radiation is emitted. We're entering a period of slightly elevated activity. The peak activity will be seen between 2011 and 2013. Electromagnetic radiation in space could impact satellites, but there are also "on earth" risks to ground stations, in terms of providing electricity for networks or grids that supply power to cities. A widespread, prolonged failure of electricity transmission grids would feel like going back in time to the 17th century."
ラベル:
宇宙/space,
管理/management,
空間/space,
太陽/solar
2010/09/04
香港のスペースに対する鋭い感覚
日本にあって、香港に無いものは?答えは、酒税、関税、消費税の3つで、これらが香港には実質的に無い。けれど数年前は違った。ワイン関税撤廃までの経緯は、2007年の初頭までは80%、それ以後は40%、そして2008年の2月に関税が完全に撤廃され、その効果は数年で現れた。香港はロンドンを抜いてニューヨークに次ぐワインオークション地となったのだ。
ブルームバーグの情報では2009年に香港で開催された14回のオークションの総売上額は6400万ドル(約53.9億円)。そしてこれらのオークションを開催しているのは欧米に本拠地がある競売会社達だ。ワイン関税が撤廃された2008年2月27日の15時間後にワインオークションを開いたイギリスのボンハム。共にロンドンで設立されたクリスティーズとサザビーズ。そして米のアッケル・メラル&コンディットなど。
サザビーズは2009年に香港で開催した3度のオークションで約12億円売上げ、アッケル・メラル&コンディットは1回のネットークションを含む計5回のオークションで約17.9億円を売上げた。
クリスティーズによればニューヨーク、香港、ロンドンで開かれるオークションの売上のうち、アジアのバイヤーは2005年には7%だったが、現在は61%を越えるという。
またオークションに限らずに香港はワイン業界のベストな商業地だと見なされている。 1998年から開催が始まったワインの国際的見本市のVINEXPO Asia-Pacific (ヴィネスポ アジア・パシフィック)の開催地の遍歴は、1998年に香港、2000年東京、2002年東京、2002年ニューヨーク、2004年シカゴ、2006年香港、2008年香港、そして今年も香港で開催された。2006年からは3年連続で香港で開催され、ワインの商売なら「香港」だと認識されている。そして日本のワイン生産者も香港を重視している。
ではなぜ香港がワインビジネスの拠点に他の都市より先駆けて成れたのか?。それは香港特有の街の性質にあると考える。香港は、とにかく面積が狭いところに人々が密集して生活している場所だ。そんな環境の中から、香港特有の「スペースへ対する鋭い俊敏性」が生まれたと思う。
例えば香港は、街中のビルの隙間に果物屋(ビルの壁に冷蔵庫を設置している)、あるいは散髪屋が存在する。スペースを誰よりも先に見つけさえすれば、それはチャンスとなる。香港のようなスペースが圧倒的に不足する街は、スペースがなによりも大事でその確保には他を圧倒するスピードが必要だ。つまり香港はチャンスとなるスペースを常に探し続け、見つけ次第、即座に行動に起こす人々で成り立っている。このような性質を持ち合わせている彼らが、ワイン業界の将来性の余地を見抜き、そして「ワインハブシティー」としての地位を香港のものにするために関税を無くすという大胆な方法を取って、数年でワインの一大拠点にした。
よく香港の地下鉄で少年たちが電車の扉が開いた瞬間に空席めがけて飛び込む場面にでくわすが、こんなところにもスペースへの貪欲さを感じてしまう。
ラベル:
ワイン/wine,
感性/sensibility,
空間/space,
香港/Hong Kong
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