海外の高級レストランや日本の三越で販売されているイアンバーネットのチョコレートはスコットランド地方の村で生産されている。
何日も使用しても匂いが発生しない下着を生み出したのは、ニュージーランドのウェリントンに本社があるアイスブレーカー。
ハイテク都市ランキングで、シリコンバレー、ニューヨーク、ロンドン、トロントに次いでイスラエルのテルアビブがランクイン。
世界第4位の旅客機メーカーは、ブラジルのエンブラエル社。
政府に財政支援要請をしたカタルーニャ州には、世界最強のフットボールチームのバルセロナがある。
ファストファッションのキングのザラの本社はスペインの田舎のガリシアにある。
今やアップルのライバルという位置付けのサムスンは韓国企業。
カタールのドーハが文化センターになりつつある。
香港はワインやアートなどラグジュアリーなビジネスの拠点。
世界中からファッションを学ぶのはベルギーのアントワープ。
グローバル化した世界で人々は、地域性の尖ったものを欲しがっている。
2013/08/28
ナツコ沖縄貿易の女王
法の手が届かない場所が異常に発展する。制限がかからないから人間の活動が天井知らず、爆発的なエネルギーを伴い展開されている。あと、台湾系華僑が戦後の神戸の闇貿易を牛耳っていたという話も興味深く読んだ。
ラベル:
沖縄/Okinawa,
書/book
2013/03/26
2013/03/25
2013/01/30
卓球の言葉とプレイの幅
中国語には悪口の種類を表す言葉が3つある。1つ目が「發力」(ファリー)という言葉で、的確に相手の嫌な所を攻めるイメージ。そして2つ目が「扣殺」(コウシャ)。これは、一発で相手を仕留める悪口。そして最後に「發死力」(ファスーリー)。この言葉は考えうる最大限の罵詈雑言を相手に浴びせるという意味だ。中国人と喧嘩する時は、相手がどの種類の悪口を喋っているのか理解して対応しないと厄介なことになる。
というのは冗談で、実はこの3つの言葉は悪口の種類を示す言葉ではなくて、卓球のスマッシュの種類を表す単語。卓球選手の福原愛が雑誌のインタビューで「中国語にはスマッシュが細分化されているから、技が多くなる」と答えていた。中国の卓球文化の深みがスマッシュの細分化に現れている。
福原愛はこのインタビューで中国語と卓球の関係について話している。「中国語には、ドライブを打つ時にも細かい用語がたくさんあるんですよ。フットワークにも、スマッシュにも。日本語とは全然違います」。「中国の選手たちは子供
のころからずっと、そういう言葉で育てられます。だから、技が多くなりますよね。日本語だと、私の感覚では大雑把なかんじになっちゃいます」
中国語には日本語には存在しない卓球専門用語がある。それは中国人が卓球とより広く、深く、長く接して、ひとつひとつのプレイを分析し、わずかなニュアンスを区別するために専門用語を必死に生み出してきたからかもしれない。中国人が卓球で圧倒的な力を備えているのは、自分たちの「卓球の言葉」を生み出したからだと思う。福原愛が「 私の言語の限界が私の世界の限界を意味する」と言ったかどうかは分からないけれど、新しい世界は知らない言葉と出会って開かれる。
2013/01/28
2013/01/26
2013/01/24
2013/01/22
香港レストランチェーンのスタイル
香港の「すし王」は、マグロの次は黒豚に狙いを定めている。築地のマグロの初競りに参加している香港寿司レストランの大胆な戦略とマグロの次の話は、こちらから。
ラベル:
香港/Hong Kong,
食/food
どっち?
日本ペイントに買収を提案している塗料大手のウットラムグループはどこの企業だろう?ネットでは「シンガポールのウットラムグループ」あるいは、「香港のウットラムグループ」という記事をみかけるけれども。
ラベル:
シンガポール/Singapore,
香港/Hong Kong
2013/01/20
2013/01/19
2013/01/18
2013/01/17
2013/01/15
2013/01/14
作り手のセンスと商品の距離
BBC Radio4の番組Todayで経済が停滞している時代に小売はどう勝ち抜くのか?という話題があった。
タフな時期には「スーパーニッチ」という選択で、差異を生む。ということだった。
番組では「ホテルショコラ」というイギリスの高級路線のチョコレートメーカーが紹介されていた。
企業の態度をはっきり反映させた商品は、消費者からすれば分かりやすい。商品の「差別化」が大事だと言われている。その「差別化」を生み出すプロセスの部分に作り手のセンスが滲んでいるものは訴える力が強く、そして消費者は、作り手のセンスに金をだす。
例えば、 大阪でオリジナル家具を作るTRUCK。大量生産から遠く離れた場所で生まれる妥協の無いTRUCKの家具は、居心地の良い場所に置いておきたい家具のひとつ。
また岡山倉敷市児島に工場を持ち、デニム製品を中心に企画・製作するアパレルメーカー、KAPITAL。日本の職人技術とアメリカ先住民のインディアンの文化をミックスしたプロダクトなどは、この会社独自のセンスで面白い。
また東京の目白に店を構える「古道具坂田」。この店の空間は、揺るぎない。置かれているものは、皿、壺、彫刻、布など様々。店に入った瞬間に、この空間は他には無い感じるのは、店の空間と置いてある物から店主のセンスを感じることが出来るからだと思う。
「古道具坂田」の坂田店主の「もの」に対する想いが綴られている芸術新潮の連載をまとめた本の題名は『ひとりよがりのものさし』。
ひとりよがりのものさしを商品から感じる事に喜びを感じる。
タフな時期には「スーパーニッチ」という選択で、差異を生む。ということだった。
番組では「ホテルショコラ」というイギリスの高級路線のチョコレートメーカーが紹介されていた。
企業の態度をはっきり反映させた商品は、消費者からすれば分かりやすい。商品の「差別化」が大事だと言われている。その「差別化」を生み出すプロセスの部分に作り手のセンスが滲んでいるものは訴える力が強く、そして消費者は、作り手のセンスに金をだす。
例えば、 大阪でオリジナル家具を作るTRUCK。大量生産から遠く離れた場所で生まれる妥協の無いTRUCKの家具は、居心地の良い場所に置いておきたい家具のひとつ。
また岡山倉敷市児島に工場を持ち、デニム製品を中心に企画・製作するアパレルメーカー、KAPITAL。日本の職人技術とアメリカ先住民のインディアンの文化をミックスしたプロダクトなどは、この会社独自のセンスで面白い。
また東京の目白に店を構える「古道具坂田」。この店の空間は、揺るぎない。置かれているものは、皿、壺、彫刻、布など様々。店に入った瞬間に、この空間は他には無い感じるのは、店の空間と置いてある物から店主のセンスを感じることが出来るからだと思う。
「古道具坂田」の坂田店主の「もの」に対する想いが綴られている芸術新潮の連載をまとめた本の題名は『ひとりよがりのものさし』。
ひとりよがりのものさしを商品から感じる事に喜びを感じる。
香港の美荷樓(Mei Ho House)
香港の歴史が刻まれた美荷樓は、1950年代に建築された香港初の公営住宅だ。現在、このアパートは歴史的建造物に認定され、ユースホステルとして開業に向けて工事が進行している。1950年代のリアルな香港の狭小住居を経験出来る機会が到来する。
美荷樓の起源は、中国からの移民が多く住む石硤尾のスラム街を襲った1953年の大火事で、この大惨事を受け当時の香港総督が公営住宅の建設を開始した。
美荷樓は石硤尾邨(Shek Kip Mei Estate)という公営住宅群の一部で、6階建てのH型の構造をしている。家屋数は、384戸。それぞれ5人向けの住居で、生活設備は貧しく、用水とバスルームは共用。そして料理は外の廊下で調理するという環境だった。ちなみに香港は街に屋台やテイクアウト出来るスタンドショップが数多く存在し、食べることには困らない。そして香港独特のスタイルのカフェと定食屋がミックスした茶餐廳という場所も人々にスペースと食事を与えている。茶餐廳は公営住宅の1階にあたる所で営業していることが多く、そのコミュニティの一部となっている。
香港は土地が少ない場所。だからこそ、それぞれの場所がそれぞれの役割きちんと果たし、人々の生活を円滑にする。自分たちの役割を認識している人々で成り立つコミュニティは、お互いの思いを理解し合っているから居心地がいいかもしれない。余分な、心配をしなくてもいい。
香港に居た時は、いつも人々のエネルギー溢れる姿に感嘆していた。住居は狭小かもしれないけれど、人々はより大きな世界を目指して、上昇を目標に縦横無尽に動き回っている。「人生は広くもなれば、狭くもなる。それは、人生から何を得るかではなく、人生に何をそそぎ込むかにかかっている」。赤毛のアンの作者のモンゴメリのこの言葉は曖昧さがない香港にぴったりだと思った。
美荷樓の起源は、中国からの移民が多く住む石硤尾のスラム街を襲った1953年の大火事で、この大惨事を受け当時の香港総督が公営住宅の建設を開始した。
香港は土地が少ない場所。だからこそ、それぞれの場所がそれぞれの役割きちんと果たし、人々の生活を円滑にする。自分たちの役割を認識している人々で成り立つコミュニティは、お互いの思いを理解し合っているから居心地がいいかもしれない。余分な、心配をしなくてもいい。
香港に居た時は、いつも人々のエネルギー溢れる姿に感嘆していた。住居は狭小かもしれないけれど、人々はより大きな世界を目指して、上昇を目標に縦横無尽に動き回っている。「人生は広くもなれば、狭くもなる。それは、人生から何を得るかではなく、人生に何をそそぎ込むかにかかっている」。赤毛のアンの作者のモンゴメリのこの言葉は曖昧さがない香港にぴったりだと思った。
ラベル:
建築/building,
香港/Hong Kong
2013/01/13
2013/01/12
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