2013/01/14

作り手のセンスと商品の距離

BBC Radio4の番組Todayで経済が停滞している時代に小売はどう勝ち抜くのか?という話題があった。

タフな時期には「スーパーニッチ」という選択で、差異を生む。ということだった。

番組では「ホテルショコラ」というイギリスの高級路線のチョコレートメーカーが紹介されていた。

企業の態度をはっきり反映させた商品は、消費者からすれば分かりやすい。商品の「差別化」が大事だと言われている。その「差別化」を生み出すプロセスの部分に作り手のセンスが滲んでいるものは訴える力が強く、そして消費者は、作り手のセンスに金をだす。

例えば、 大阪でオリジナル家具を作るTRUCK。大量生産から遠く離れた場所で生まれる妥協の無いTRUCKの家具は、居心地の良い場所に置いておきたい家具のひとつ。

また岡山倉敷市児島に工場を持ち、デニム製品を中心に企画・製作するアパレルメーカー、KAPITAL。日本の職人技術とアメリカ先住民のインディアンの文化をミックスしたプロダクトなどは、この会社独自のセンスで面白い。

また東京の目白に店を構える「古道具坂田」。この店の空間は、揺るぎない。置かれているものは、皿、壺、彫刻、布など様々。店に入った瞬間に、この空間は他には無い感じるのは、店の空間と置いてある物から店主のセンスを感じることが出来るからだと思う。

「古道具坂田」の坂田店主の「もの」に対する想いが綴られている芸術新潮の連載をまとめた本の題名は『ひとりよがりのものさし』。

ひとりよがりのものさしを商品から感じる事に喜びを感じる。


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