中国で人気がある商品かどうか知るには、その製品の海賊版の横行度合いで分かる。アップル製品はそういう意味でトップクラスだ。
例えば、店舗まるまる偽物のアップルストア。または、ソフトウェアがアンドロイドの「GooApple 3G」。そして、「iPhoneガスコンロ」。アップルは、お店から製品、そして名前まで商売道具として利用されている。それは、中国でアップルのブランド力が、本物で中国人の消費刺激を与えている。
アップルの今年1ー3月期の中華圏の売上高は79億ドル。また7月25日に発表された決算発表によれば4−6月期の中国圏の売上高は57億ドルだった。直近で見れば、減少しているが、年度ごとにみれば年々売上高は右肩上がり。ちなみにこの直近の下げは、iPhone5の発売を待って買い控えのせいだと一部で噂されている。今や、中国マーケットはアップルにとって2番目に大きな稼ぎ場所だ。
アップルは中国で売上げを伸ばすことに躊躇しない。6億人近い携帯契約者を持つと言われるチャイナモバイルがiPhoneを発売する日が近いと噂されており、一気にiPhoneが拡大する可能性がある。けれどある試算によれば、去年中国で販売されたスマートフォンのうち3分の2が300ドル以下で、iPhoneの価格は800ドルする。ZTEやファーウェイなど中国製の安いスマートフォンとの競争は激しくなる。それでも、中国には臓器を売ってまで、アップル製品を買う若者がいる。アップルブランドは恐ろしい魅力を発している。
また、さらなる中国の収益源はiTunesだ。多種多様なアプリや音楽などのコンテンツをダウンロード出来るiTunesの収益がどこまで伸ばせるか気になるところ。中国でiTunesが浸透し、人々がコンテンツにお金を支払うようになれば中国での大きな売上げが期待出来る。というのも、人々がアプリに対して支払う金額の平均が今の中国はとてつもなく低い。例えば、ゲームのアプリに対して平均で日本では1.90ドル、米国では0.67ドル支払っているが、中国はわずか0.07ドル。まだまだ中国には足りない場所がある。
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