コーヒー豆の国内在庫が過去最高水準に積み上がっている。国際相場の上昇を見込んだ焙煎業者や商社が輸入を急ぐ一方、コロンビア産やブラジル産の高級品を中心に消費が鈍ったためだ。国際価格の高値が続くなか、過剰在庫は国内価格の下げ圧力となりそうだ。
高級品であるアラビカ種の国際相場は1ポンド130セント程度だった昨年6月を底に上昇し、5月に306セントと14年ぶりに高値を付けた。
コーヒーの国際相場は5月をピークに下がったが、今も230セント程度と高値圏だ。焙煎業者は「業務用などで値上げを続けざるを得ない」(キーコーヒー)という。だが過剰在庫を抱えた卸業者には安売りの動きも出てきた。コロンビア産の提示価格を夏の高値より5〜10%引き下げる例もある。「業者間の安値競争が値上げの支障にならなければよいが」。焙煎業者にはそんな不安が広がっている。日経より。
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