まえに日本の友達に「外国人を笑わせたい!」と言ったら即答で「そんなの無理だよ」と言われたのを思い出す。理由は、日本の笑いと外国の笑いは違うから。けど、外国のコメディ映画が日本でもウケてんじゃないの?と思った。
よくよく考えるとその友達が言いたかったことは、育った環境が違うから、笑いのツボが違うということだと思う。
幼い頃に見たテレビ番組、家族、親戚、同級生との会話、そしてその人が育った時代の笑いの流行に触れて、笑いのセンスが出来上がってくる。笑いのツボは育った環境が影響するわけだ。そう考えると笑いのツボにはその人の人生が詰まってる気がした。
こんなことを考えたのも、BBCのRadio4の番組TodayでThe Fringe's top 10 jokesというスコットランドの芸術祭で披露された面白いジョークを紹介していて、それを聞いて自分の笑いのツボは違うなと感じたから。その中で一番面白いジョークとして紹介されていたのがこれ。
"I needed a password eight characters long so I picked Snow White and the Seven Dwarves."
白雪姫と7人の小人達、、、8桁のパスワード行きです。
他には、これ。
"Crime in multi-storey car parks. That is wrong on so many different levels."
うまいこと言うな〜って感じです。そしてワーストジョークトップ10というものも存在し、こっちのジョークはあまりにくだらなさ過ぎて爽快感さえあります。
"I said to a fella 'Is there a B&Q in Henley?' He said 'No, there's an H, an E, an N an L and a Y'."
"Uncle Ben has died. No more Mr Rice Guy."
"I went to see this show and the guy said 'Hey kid do you like magic?' And I said 'Yeah!' So he asked if I wanted to see a trick and I said 'Yeah!' So he said 'think of a number, times it by two and if it's odd...' Oh no, he's a MATHmagician!"
くだらなさ過ぎて取り上げられるというのも一つの才能という気がします。
そもそもこのジョーク達は、「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」という演劇、ダンス、コメディなど数多くのショーを開催している芸術祭の中で競われたもの。スコットランドの首都エディンバラで毎年8月に行われ、過去にThe Officeのリッキー・ジャーヴェイスもスタンドアップ(漫談みたいな、綾小路きみまろみたいな)部門で芸を披露したみたいです。
そして見せ物から人生のエッセンスが詰まった笑いのツボを勉強することはかなり濃密度なインプットが可能なアプローチだと思いました。特に、スタンドアップは英語力に加え、コミュニケーションの取り方、その国の文化を吸収出来るじゃないかと。
スタンドアップは、限られた時間の中で、誰もが簡単に理解出来る話を披露します。話題の選択、話しの構成、人の心を動かす効果的なボキャブラリー、仕草・動作、話の間とタイミング。どんな話題をどんな視点で面白おかしくしてるのか知ることは、その国の文化を理解することにもなる。スタンドアップを通して英語力に加え濃密度な文化吸収が出来るんじゃないかと思います。そしていずれ、自分の喋ったことで外国人が笑ってくれたら、これ以上のモチベーションアップは無いでしょう。無理だと思っていたことが実現するのは、愉快です。
"Everyday's adventure"
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