2010/07/12

チベットはどこまで変わるか?

「チベット」という名前が将来、変わることはあるのか?現在、中国は、チベットで空、鉄道、道路の交通網の拡大と整備を急激に進めその結果、チベットが変化してる。

2010年7月1日、建設に2億4200万ドル費やしたグンサ(Gunsa Airport)空港が、インド、ネパール、新疆ウイグルと接するチベット自治区西部のガリ地区に4番目の民間空港として開港した。

2007年の5月に建設が始まったグンサ空港は、海抜4274メートルの高さに位置し、4500メートルの滑走路を持つ。この空港の誕生により、 1600km離れているラサまで、車では3、4日必要だが、100分でラサに行くことが可能になる。また空港がチベット西部にあるため、インドとネパール の国境沿いにあるカイラス山、マナサロワー ル 湖といった神聖な場所への交通を容易にし、2020年までに12万人の利用者を見込んでいる。

そして、さらに今後2つの空港が2015年までに開港する予定。ひとつは、2010年の10月にチベット中央部のエベレスト山に近いシガツェ地区に平和空 港 (Peace Airport) というかなりメッセージ性のある名前の空港で、年間23万人の利用が可能。

もうひとつは、2014年にナクチュ地区に開港予定のナクチュ・ダグリン空港 (Nagqu Dagring Airport)。建設に2億6300万ドル投資され、2011年に工事が始まり、完成に3年を想定している。完成すれば、海抜4436mの高さにある世 界一高い空港となり、チベットの6つの地区全てに空港があることになる。

このナクチュ地区は、青蔵鉄道が運行しているエリアであり、青蔵鉄道とこの新たな空港がリンクすることになる。より交通が密接になって観光業など、さらなる商業的発展の要素が増える。

この青蔵鉄道は、4年前の2006年の7月1日に運行を開始し、初年度に200万人が、そしてこれまでに合計 500万人が利用している。ゴルムドとラサを結び、建設費が40億2000万ドルだと言われる青蔵鉄道は、広州、北京、上海などの大都市とも繋がってい る。また青蔵鉄道の線路をラサから、南のネパールへと延長する計画がある。ネ パール側は、早く経済的結びつきの為にも実現してもらい たいみたい。

また、空港、鉄道の急速なネットワーク化に加え、道路網も同時に発展している。道路開通距離が5万3千kmを突破し、2009年には、道路建設が2008年に比 べ約34%近く増加し 、約9億ドル投資されている。また自治区内49県でアスファルト道路が開通し、四川省、雲南省、新疆ウイグル、さらにはインド、ネパールまで道路網が拡 大して いる。BBCが写真入りでこのネパールとチベットの国境の道路建設のことを詳しくやってます。


これから、チベットはどうなるのか?

0 件のコメント:

コメントを投稿