米皮革品大手のコーチは12月1日に香港取引所に上場する。米ニューヨーク証券取引所で上場している同社にとって香港との重複上場となる。新株の発行はせず、既存の株式を担保に発行する預託証券(HDR)が取引される形となる。香港上場を通じ、中国を中心とするアジア市場重視の姿勢を鮮明にする。
今回の上場では新株を発行しないため、資金調達はゼロ。上場の目的について香港取引所に提出した文書の中で、投資家層の拡大とともに、「アジア(市場)に深くかかわり、焦点を合わせていることを示す」「アジアの顧客や投資家に対する知名度を高める」などとしている。日経より。
高級ファションブランドの香港進出が目立っている。
コーチ上場の前に、プラダが2011年6月に香港取引所に上場。ブルームバーグによればプラダ株は「流行遅れ」になりつつあると。中国で消費減速の予想からプラダ株は7月に付けた最高値から34%下落している。
けれどプラダの決算を見ると、8〜10月期の決算はアナリスト予想を上回るもので業績は堅調。純利益は前年同期比で75%増。日経によれば、本国イタリアやその他の欧州各国でそれぞれ3割前後の増収だったほか、中国を中心とするアジア太平洋では45%伸びた。日本でも売り上げが20%増加。
また中国進出で際立つのがイタリア高級ファッションブランドのゼニア。2010年の11月11日号のエコノミスト誌にゼニアにとって中国が世界最大の市場だとある。
One of Zegna’s priorities will be to keep extending its distribution
network, which has absorbed more than half of its average annual
investment of around €50m over the past decade. Next year the firm will
celebrate 20 years of selling in China, where its 91 shops now have
sales exceeding those of the 14 it has in America; Italian sales rank
third.
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