全日空の8月の旅客輸送実績の数値が日経新聞に掲載されていた。一方で日本航空の数値は紙面に出てこないのか。
内容は、国内線は前年同月比0.7%減の386万9526人。減少幅は縮小傾向。
国際線は13.7%増の55万9927人。
国際線の増加は、円高や震災後の消費自粛ムードが徐々に緩和したためでしょうか。
ちなみにトラベルビジョンによれば日本航空の国際線の8月の旅客数は29.1%減の64万9517人。日本航空の夏旅キャンペーンのCMがこれ。「日本に旅の力を」。。。。結果的に、全日空が「旅の力」もぎ取った感が強い2011年の夏となりました。
そして全日空の国際線で大きく伸びた方面はアジア。前年比で40%近く増加し、40万人程がアジアを訪れている。アジアと共に北米への旅行客数も増加しているけど、欧州への客数は減少。
そこで羽田空港の国際線を見てみると、欧州への路線は、パリとロンドンの2都市。それに対してアジアは、上海、台北、北京、香港、クアラルンプール、コタキナバル(マレーシアの都市)、シンガポール、ソウル、バンコク、プサンの10都市。アメリカは、サンフランシスコ、デトロイト、ニューヨーク、ホノルル、ロサンゼルスの5都市。
羽田空港から欧州へ向かう路線ががアジアと比べ圧倒的に少ない。そしてフライト時間も欧州は12時間程かかるが、アジアの都市だと6時間程度でどの都市にも到着可能。
旅行客にとって、羽田空港を利用出来て、フライト時間も比較的短いアジアを旅先に選ぶのも納得がいく。長い休暇が取れれば欧州に行く気も湧くだろうけど、数日間のスケジュールで海外に行くなら出来る限り空港までの移動時間やフライト時間は短縮したいはず。今後も、アジア方面の旅行は増加傾向にあると思う。
欧州への旅行客増加には、羽田空港から欧州への路線を現行のパリ、ロンドンの2都市から拡大する必要があるかと。旅行者により多くの選択肢を与えるために。あと、何よりも数週間の休暇を取れるようになれば、いちいちフライト時間を気にせず現地で余裕のある時を過ごすことが可能となる。そのために、ヨーロッパの航空会社が「2週間の休暇の意義」を日本で積極的に広告して、日本人の休暇に対する考え方を変える。そして2週間の休暇を取れる環境が幅広い年代に浸透し、旅先に欧州を選ぶ人が劇的に増加する。無いな、そんなこと。休暇が増えても、山登ったり、畑仕事したり、土をコネるんだろうな。あと、欧州へ行くには、年収が増加しない状況では気乗りしないかと何となく思う。欧州は前途多難な旅先です。
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