人民元決済の試行地区の拡大は、人民元の準備通貨への「小さな」ステップだが、それは千里への道へつながってる。6月18日付けのFinancial Timesのブログ「Beyond Brics」にそのことが。
2009年7月以来、上海や広東省エリアでは国際貿易の人民元決済が可能であったが、そのエリアを20省拡大する。NAC国際会計グループが運営するサイト、「NAC Global .NET ~総経理のための香港・中国・東南アジア法令情報~」で、省の詳細が分かる。
じゃ世界では、人民元の決済は始まっているのか?
2010年4月17日に中国とベネズエラが協定に調印した際に、中国は約200億ドルのうち半分を人民元建てで融資する。 詳しい協定の内容はこちら「エイジアム研究所」
始まってるし、南米で。あのベネズエラで。
今後、中国はアジア大陸内で交通網の発達のおかげで貿易の繋がりがこれまで以上に強くなるから人民元の国際化のスピードもさらに加速するでしょ。The Economistのアジアに関するブログ「Banyan」にそのことが。この記事の中で、中国と中央アジ アの貿易は1990年に1億6000千万ドルだったが、2006年には70億ドルへと急増したんだと。16年の間に日本円で、だいたい6000億円の増加、ちなみに今日のレートで。(1米ドル = 87.0625109 円)
交通網が整い、中国が中央アジア、あるいは中東の諸外国との関係を政治的にも強くしていけば(もうしているんだろうけど)、人民元はより多くの国で決済される可能性が当然ある。そういう方向の流れで、国内の人民元決済拡大があった。
ドルやユーロがグラついている時期に、着実に人民元の影響、効果、存在感を諸外国にアピールしてるでしょ。あと、今現在、為替相場荒れてるみたいです。
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